土間テラスのある家

【物件】名古屋市中川区  【種別】戸建リノベーション  写真提供】株式会社アネストワン

Introduction

家を持つことを考え始めたFさん夫婦。お互いの育ってきた家が戸建だったこともあり、自然と戸建に暮らしたいと思うようになりました。実現したい暮らしや、家への思いが強く、最初は注文住宅も考えていましたが、予算面からリノベーションを選択されました。中古物件探しは、結構苦労されたそうで、なかなか理想の物件に出会えませんでした。そして、物件探しを続けるうちに、物件に対しての優先順位がはっきりしてきたそうです。それは、新耐震物件であること、静かで日当たりのいい周辺環境で、小さくても庭があること、そして何より、自分たちの望む間取りにできるかどうかということでした。半年ほどで、それらの条件をほぼ満たす物件が見つかったそうです。唯一妥協したのは、駐車場が1台分しかなかったことでしたが、優先順位をしっかりと決めることで、ここに決めることができました。

Renovation Plan

1階を大きなワンルームにしたいということと、趣味のアウトドアの準備や、グリーンの手入れができる土間テラスが欲しいというのが大きな希望でした。また、夫婦二人とも料理が好きで、以前の住まいでストレスに感じていた狭いキッチンスペース。この家では二人で立っても、ゆとりのあるキッチンにしたいということで、リノベーションのプランをスタート。

玄関からつづく土間スペース。グリーンを育てたり、アウトドアギアのメンテをしたり、玄関としてよりも、リビングの一部として、明るく使い勝手のいいスペースです。正面の可動棚の横の扉が下足入スペースです。掃き出し窓のすぐが、駐車スペースなので、キャンプの準備や片づけも楽にできます。

リビングに上がる式台は、スプーンカット加工のフローリングで造作。足の裏から「おかえり」と家が言っているようで、優しい気持ちになります。出幅も大きめにとってあるので、大人でも座って靴の脱ぎ履きがしやすいようにしています。

Fさんから要望のあった、リビングに設けた壁面収納。大好きな沖縄で買ってきた思い出の物や、好きな本、CDなど、ゆったりとリビングで過ごすための物がたくさん詰まっています。また、壁面には三線やギターもあり、生音での演奏も楽しんでいるようです。

節があり、長さも乱尺のナラの無垢フローリングとグレーのポーターズペイントやタイルが、色彩はシンプルながら、素材の表情が豊かなコーディネートでまとめました。グリーンも映える、気持ちのいい空間になりました。

南と東に窓のある、明るいダイニングキッチン。アイランド型でぐるりと回遊性があるのは、二人で料理することも多いFさんに、ぴったりのオリジナルデザイン。ステンレスの天板も広く、たくさんの友人が集まった時も、キッチンを囲んで楽しい時間が過ごせます。

キッチン背面にある食器棚とは別に、調理家電収納スペースとパントリーを設置。すっきりとしたキッチンにしたい場合は、できる限り収納スペースを設けることと、収納の使い勝手は外せません。

冷暖房効率をよくすることと、既設の階段を隠すために設けた木製引き違い戸。大きなガラスを入れて、階段側にもLDKの明るさを届けます。色は深海をイメージさせるような、こだわりの深いブルーにされました。

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